日米の野球交流史を紐解く 企画展の開催が決定
野球がもたらした日本とアメリカの文化交流を探る企画展「野球とベースボール:太平洋を越えた日米の野球交流」2025年 7月より開催
(クーパーズタウン, ニューヨーク) – 150年以上にわたり、アメリカの国民的娯楽(ナショナル パスタイム)である野球が日本でも楽しまれてきました。
アメリカ野球殿堂博物館は、ラーム・エマニュエル駐日米国大使の大使公邸において、その150年の長きにわたる野球交流史に迫る企画展「野球とベースボール:太平洋を越えた日米の野球交流」を、2025年7月より開催することを発表しました。
イチローの名前がアメリカ野球殿堂入りの投票用紙に初めて記載される年に始まるこの企画展では、野球がアメリカと日本が外交関係を樹立してから50年も経たないうちに、日本で最も人気のあるスポーツとなった事にまつわるストーリーや、それに関連する貴重な展示品が公開されます。
現在、野球は日本とアメリカ両国の文化の中心に位置付けられており、選手たちはプロやアマチュアを問わず、太平洋を渡り合い、両国の地でプレーしています。
「150年以上にわたり、野球はアメリカと日本の両国における文化の中心にあり、アメリカの国民的娯楽である野球が、日本でも親しみを持って受け入れられ、日本においても国民的なスポーツになりました」と、アメリカ野球殿堂博物館の館長、ジョシュ・ラウィッチは述べました。
「この企画展では、太平洋を横断して紡がれた日米間の野球交流史に迫り、選手やプレースタイル、野球用具の発展やファンとの関わりなど、様々なことに焦点を当てます。また、日米におけるパイオニアの挑戦から、現代で活躍するスター選手たちの功績に加え、両国間で激闘を繰り広げたチームの足跡など、数多くの企画を用意しています。日本を含む世界中の野球ファンがこの企画展を楽しんでいただけることを、心から願っています。」
今回の企画展に関し、ラーム・エマニュエル駐日米国大使は、「ダルビッシュ有選手や和田毅選手をはじめ、大好きなシカゴ・カブスに所属していた選手の試合を、リグレー・フィールドで心から楽しんだことを思い出します。日本人選手は数十年にもわたり、日米共通の国民的スポーツに大いに貢献してくれました。この展示は、これまで多くの人々に喜びをもたらしてきた日米の深い友情の新たな側面を浮き彫りにするものです」と述べました。」と述べました。
本企画展は博物館の3階で開催され、約170平方メートル以上の展示スペースで、日米の野球史に迫るストーリーを4つの側面から紹介します。
- 1905年に日本の野球チームとして初めてアメリカ遠征を行った早稲田大学野球部を含む、アメリカを巡った日本チームの歴史。
- 1907年に日本で初めて試合を行ったアメリカの野球チームをはじめ、1934年にベーブ・ルースが来日した球史に残る日米野球を含む、日本を巡ったアメリカチームの歴史。
- ラリー・ドビー、ウォーレン・クロマティ、ランディ・バースをはじめとする、アメリカから海を渡り日本で活躍した選手たちにまつわる歴史。
- 1964年に日本人として初めてMLBでプレーしたマッシー村上を初めとし、1995年の野茂英雄や、その後に続いた日本人選手たちの功績と歴史。
球史にその名を残す王貞治や沢村栄治をはじめ、日本球界の発展に大きく貢献したフランク・「レフティ」・オドゥール、そして、現在の球界におけるスーパースター大谷翔平まで、アメリカと日本の共通の野球愛は、幾千もの友情を生み出し、日米間における固い絆と親交を深めることに寄与してきました。
本企画展の詳細は、以下のウェブサイトをご覧ください baseballhall.org/yakyu。